POPとIMAPの違いって何?メールの仕組みの話
「メールはIMAPで設定してね」
待って、そもそもIMAPって何だったけ?
上司にメール設定について言われた時に、頭の中のデータベースを検索したけれど出てこない。
数年前、基本情報技術者の資格を取った時に勉強した気がするけれど(恐ろしいことにこんなにへっぽこでも 受かってしまった)。
「IMAP」「POP」という言葉自体は聞いたことがあるけれど、どんな違いがあるのか・・・改めて調べてみました。
(もし理解が間違っていたらこっそり教えて頂けると嬉しいです)
「IMAP」と「POP」はプロトコルの名前。
へっぽこすぎるのでそもそもプロトコルって何・・・というレベルです。
プロトコルってなに?
プロトコルとは、手順、手続き、外交儀礼、議定書、協定などの意味を持つ英単語。通信におけるプロトコルとは、複数の主体が滞りなく信号やデータ、情報を相互に伝送できるよう、あらかじめ決められた約束事や手順の集合のこと。
引用:プロトコルとは|protocol|通信プロトコル|ネットワークプロトコル - 意味/定義/解説/説明 : IT用語辞典
つまり、「メールはこういう手段でやり取りするからね!!!」というあらかじめ決めて置く決まり事ってことでしょうか。
人間で例えると、日本語や英語、フランス語など様々な言語がある中で、お互いに同じ言語じゃないと会話ができませんよね。
「日本語で話そう!」と決めることで、コミュニケーションを取ることができます。
この”日本語”にあたる部分が”IMAP”や”POP”なのかな。
で、メールに使われるプロトコルは”IMAP”と”POP”があるわけですが、この二つは何が違うのでしょうか?
●POP
POPはサーバー上にあるメールをパソコン等の端末にダウンロードして、端末上でメールを管理する仕組み
●IMAP
IMAPはサーバーにあるメールをパソコン等の端末にはダウンロードせず、サーバー上でメールを管理する仕組み
引用:http://fctv.mitene.jp/mail/which.html
メールはメールサーバーで受信をしています。
私たちがそのメールを見る場合は、クライアントソフトなどを通してそのサーバーからメールを読みに行ったり、メールを自分のPCに持ってこなければいけません。
その「読みに行く」か「持ってくるか」の違いだそうです。
IMAPとPOPのメリットとデメリット
POPのメリット
サーバーから一度メールをダウンロードしているので、メールの削除や移動などの処理をする時の動きがスムーズです。IMAPはサーバー上で処理を行うので、どうしても重くなってしまうようです。
メールサーバー上で処理を行わないので、サーバーへの負担も小さくなります。
POPのデメリット
PCとスマートフォンで同時にメールを受信するということができません。
POPのまとめ
複数の端末からそのメールアカウントを使うのには向きません。
1つの端末からしかアクセスしない場合は、処理がスムーズなのでPOPがおすすめ。
IMAPのメリット
メールはサーバー上で管理をしているので、複数の端末から利用したり、複数人で利用することができます。そのメールを開封したか・返信したかという情報も共有することも可能です。場所を選ばず、同じ環境でメールを見ることができます。
IMAPのデメリット
メールの閲覧や管理をサーバー上で行うので、接続までに時間がかかることがあります。そのためサーバーの負担も大きくなります。
IMAPのまとめ
複数の端末や複数人で利用することができるので、会社のメール管理に向いています。
外出先でもメールチェックをする場合はIMAP。
現在はIMAPが主流?
IMAPはサーバーの負荷が大きいので、従来はPOPが主流だったみたいです。
でも今は多くの人がスマートフォンを持ち、一つのメールアカウントを複数の端末で使うことが多くなっているのでIMAPが主流みたいですね。
一つのメールアカウントを複数人で管理できるので、会社ではIMAPを使うということが多いのではないでしょうか?
だから私も上司から「IMAPで設定してね」と言われたわけです。
知っているようで知らなかったメールの仕組み
普段当たり前のように使っているメールですが、どうやって利用してるのか深く考えたことがありませんでした。
こうやって当たり前のように使っている技術ですが、技術者たちが一から考えたと思うとすごいですよね・・・
分からないことやなんとなく知っているという程度のことをそのままにせず、少しずつ理解を深めていけたらなと思います。